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【序章リメイク版抜粋】

――――――――――――――――

軍人の笑い声は下卑た響きで森の中へこだまする。
その音が、少女の身を案じる彼の怒りに油を注いだ。

「て…めぇら…っ解ってて放っておいたのか!?」

引き倒された体を無理矢理起こし、
両腕を背中でくくられているにも関わらず明樹は立ち上がった。
その眼差しは、不愉快な笑みを浮かべる二人の男を鋭く射る。

「うるせぇ!『用済み』のクズがっ!」
「痛っ」
「てめぇは自分の心配してろ!」

左右から流れる長髪を、乱暴な手つきで再び引っ張られる。
自分達を睨みつけていた瞳が苦痛に濁るのを見て、二人の男は口の端だけで満足げに笑った。

「…のヤロォ…それでも人間か―――っ」
「ぐあああああ!」
「!?」

更に抵抗を試みようと睨み付けた刹那、
突然視界に黒みがかった赤が飛び散った。
鋭い牙が肉を裂き、血に濡れていく白銀の毛並。
その眼は金や青と様々で、暗闇の中で妖しく光る。

「うあああああっ人食い狼…っ」
「慌てるな!銃で応戦を…ぎゃああああっ!」
「ひ…っ助けて…!あ゛…っ」

容赦なく噛み砕かれる人間の断末魔が耳を突き抜けて、その隙間からは
ゴキゴキと骨をかみ砕く音が鼓膜にまとわりついた。
同時に鼻腔を満たす血の匂いに、思わず顔が歪む。

「くそ…っやべぇ…」

今狼たちは目の前を逃げ惑う獲物に夢中だ。しかし、いつこちらの存在に気付くとも知れない。
両手を拘束され不自由な状況の自分が、彼らの標的になってはひとたまりもないだろう。

「…?ぁ…フルート…っ」

不意に足元に転がる無機質な感触。
視線を落とすとそこには、木々の隙間から月明かりを受けて
場違いに眩しくきらめくフルートが転がっていた。


―――――――――――――――


血なまぐさいwww
GutenTag☆

ちょっとした合間に小説風に書いてみましたwww
やっぱり小説かける方は凄いんだなぁ…と実感する限りです。
私が敬愛する文字書きさんなら、もっと素敵な言葉選びができるはず!!!

しかもこのシーンが入るのは予定なので、突然変わってしまったらお蔵入りに成っちゃいますね。
おまけにこの分の前半の描写、何だか明樹が賊に手込めにされそうにしか思えん……誰得www

バイト行ってきます!
(*´ω`*)Auf Wiedersehen!

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